アニメIS 〈インフィニット・ストラトス〉の問いかけるものとその受容とは何か〜4話を見て〜

2011年冬期で話題沸騰のアニメといえば、インフィニット・ストラトスことISですが、あまりの衝撃に絶句しっぱなしだった4話「決戦!クラス対抗戦」を見て、これは何か書かなければという気持ちになりました。というわけで、今回はISのお話。マギカその他が話題沸騰?考察サイトいっぱいあるじゃん。ggrks(暴言)。

IS4話だけを振り返る

IS4話で主に起こったことを箇条書きすると、


1. 通用するのは一回だけな必殺技があるというお約束
2. 自分の実力に合わせず、強い女性を女の子扱い→何故かピンチを助けて女の子が惚れるというお約束
3. 主人公を助けるために無謀な発進・攻撃をしようとする2ndヒロイン(セシリア)→けど、上官に攻撃は不可能だと散々に論破される→しかし、よく分からないけど、その発進・攻撃が成功するという謎展開
4. なんとなく無人機な気がする→それなら全力が出せる→勝利へという謎展開
5. よく分からないけど、1stヒロイン(箒、1st幼馴染)が無防備なまま前線へ→そしてピンチになるという謎展開
6. 説明がないまま3rdヒロイン(鈴、2nd幼馴染)の砲撃を吸収して主人公がパワーアップするという謎展開
7. 倒したはずの敵が復活→うおおおおおお(本当にこれだけ)→保健室へという謎展開
8. 保健室にて唐突にシリアスになる演出→それを振り払うように3rdヒロインとデート約束をする→それを絶妙なタイミングで妨害しにくる1st、2ndヒロインというお約束
9. 落とした女性キャラがEDに加わっていくという謎ED


とあり、4話だけでも、3つのお約束と6つの謎がある強烈な仕様になっていることが分かります。特に、1stヒロインが謎ピンチ→3rdヒロインの砲撃を謎吸収→2ndヒロインが謎出現、敵を倒す→敵謎復活→うおおおおおおお→保健室は改めて見直しても訳が分からない展開となっており頭を抱えます(原作では納得がいく説明があるそうなので原作買えという強い購買キャンペーンの一種かもしれません)。


しかし、4話には残された10個目の強烈仕様、謎演出が隠されているのです。
それが↓

http://blog.livedoor.jp/superunkman/archives/50794325.htmlから転載)


このシーンは、主人公の姉であり、上官であるいつも冷静沈着な千冬が、弟のピンチに動揺を隠しきれず、コーヒーに砂糖でなく塩を入れてしまうというシーンです。やっぱり見直しても訳が分かりませんね。初見では、あまりにも強烈な謎演出でめまいを起こしかけました。なぜ、塩があるのかというよりも、なぜ、動揺する心情描写としていくらでも方法があるのに、でかでかと砂糖、塩という文字を入れて、その塩を飲むことで動揺していることを伝えようと思ったのか。コーヒーカップががたがた揺れるだけでも問題ないのに、なぜ、大きな文字で「砂糖」、「塩」と書かれた容器を当然のように座らせているのか。どうやら原作準拠らしいですが、アニメ版ではそのシーンはあまりにも異様でした。
4話のみで10個の強烈仕様を投げかけてくれたISは、楽しみたかったら、考えるんじゃない感じろと強く我々に問いかけているようです。

アニメISの問いかけに視聴者はどのように返答しているのか

では、ISは単なる3Dでの戦闘シーンが素晴らしい馬鹿アニメとして、そうした馬鹿アニメを見る作法としてのうがった見方を用いれば、楽しめるという作品なのでしょうか?考えずに感じるというのは特殊な見方なのでしょうか?それは少し違う気がします。
ISでは、4話のうちで既に3人が完全陥落されてしまう(個別回が設定されているのにもかかわらず)という怒涛の進撃っぷりです。特に2話から、3話にかけてのセシリアの落ちっぷりは既存のアニメ用語では対応できず、「ちょろい」さんという新用法が生まれました。ISに一貫しているのは、ヒロインの心理展開が急激であること、試合の展開も急激であることです。つまり、ヒロインが主人公に惚れていく過程というのはかなりの程度置き去りであり、主人公との接点の作り方が不自然といっていいほど唐突であり、試合も勝った負けた程度の情報しか与えていません。
しかし、それでも視聴者は単純に楽しめているのです。これはどういうことなのでしょうか。視聴者が体験しているこの時代とは、キャラデザでそのキャラの性格、主人公との恋愛展開が分かってしまうような時代です。恐らく視聴者は、テンプレートな恋路展開をマイナーチェンジしたものを3、4話見させられるよりも、お決まりに展開に従ったお決まりなキャラであれば1話で速攻デレても許せるし、むしろそっちのほうが好ましいと思っているのではないでしょうか。今まで3話はかけないと落とせなかったツンデレヒロインが、1話で完全陥落、主人公になびいてしまうのは訳が分からないとうそぶきつつも、なんとなく心理変化はいつものあれなのだろうから分かるし、見ていて新しく楽しいのです。主人公が徹底的に鈍感なのも見たことがあるがゆえにイラつきもしませんし。
このアニメは雑ですが、視聴者はその雑さを補完できるほどの知識・経験を持ち合わせているゆえに受け止めることが出来るのです。そして、視聴者は特殊な見方として考えずに感じる必要はなく、空気のように考えずに感じてISを楽しめます。これこそまさしく、深夜アニメが積み重ねてきたものの一つの決算なのではないでしょうか
原作は売れ行き好調のようですし、BDも結構売れると思います。商業的にも成功し、視聴者も楽しんでいるこの世界を壊すべきとするのか、あるいは浸ってしまうべきとするのか大きなテーマとはなると思います。しかし、とりあえず、今日のISはどうだった?→セシリアがかわいいかったよ、という世界は現にそこにあるのです。そして、そこではアニメISの問いかけるものを苦も無く受け入れているのです。いや、むしろ、考えずに済むから楽しいとまで言ってもいいのかもしれません。それにISが応えただけに過ぎない、そうかもしれません。

個人的、2011年冬アニメの序盤ランキングと寸評

2011年冬アニメの序盤までの個人的ランキングと寸評を書きます。
プロフィールに書いてあるように通して見るイコール好きなので、B以上は好きです。


アニメだものが選ぶ2011年冬アニメ序盤ランキング(3話まで)


S  魔法少女まどか☆マギカ フラクタル STAR DRIVER 輝きのタクト
<<来週が心待ちでウキウキする壁>>
A  なし<<睡眠時間を削っても見たい壁>> 
B  インフィニット・ストラトス みつどもえ増量中 GOSICK―ゴシック― とある魔術の禁書目録
<<楽しめるが消化してる感がある壁>>
評価不能の内、2話見たアニメ…放浪息子(特記有)これはゾンビですか?夢喰いメリー


<<寸評>>
魔法少女まどか☆マギカ…全てが終わった後、どう評価されるか分からないものの、それゆえにオリジナル物を追っかける高揚感を感じさせてくれる作品です。何度も見返して考察を行うとかまで、はまってはいないものの、まどか関連の記事はどうしても見てしまいます(騒ぎ過ぎている感もありますが)。


フラクタル…こういうのをTVアニメで見たかったんだよ!と思わせてくれる出来です。ジブリ、ナディアと似ているだけにどうしても作画が安っぽく見えてしまいますが(両者の本気作画なんて出来るわけないので)、そんなことは忘れてしまうストーリー(王道展開と面白い世界観)が待ち受けています。2011年にこの見たことがある展開・キャラ配置をどう料理するのか、単に復活させただけで良しとするのか味を加えるのかは気になります。後、ヤマカンは自身の言動が劇場型マーケティングでもなんでもなく、自身の作品を単に見てもらえなくなる自殺行為をしているのに過ぎないと気づくべきです。


STAR DRIVER 輝きのタクト…2クール目に入ってから益々面白くなりました。ストーリーは意外とすっきり、あっさりしていて日曜5時向けのアニメだなぁとの感想を抱きます。ラストにどんな決着がつくのかが、決着の場に誰がいるのかを含めて期待大かと。戦闘シーンはいつも楽しく見ていますが、もう1、2分、とことん戦ってほしいという無い物ねだりをしてみたくなります。「ロボアニメ」ありきの作品らしい清々しさは非常に美しいですね。極々個人的には、10話の村木サーカスが一番びっくりしました。いくらなんでもサーカスしたいだけとしか。


インフィニット・ストラトス…放送前の期待を散々に打ち破ってくれたため(戦闘シーンはわりと期待通りでしたが)、どうすんのこれと1話見終わってため息が出ました。しかし、どうしようもない番組としてみると意外に面白いことが分かり、楽しく見ています。


みつどもえ増量中」…1期に引き続き面白いです。とはいえ、展開に慣れてしまったことも含めてパワーダウンしてるかなぁという印象を受けます。相変わらず千葉さんはかっこよすぎるんですけどね。


GOSICK―ゴシック―」…僕は、ヴィクトリカ・ド・ブロワちゃん!なアニメ。推理・サスペンスパートをもう少し丁寧に作ってもらえたら、尚のこといい作品になりそうなのになぁと思います。24話完走できるかは怪しい気も。


とある魔術の禁書目録Ⅱ」…こちらは完全に惰性で見てます。戦闘シーンが良いアニメという1期での評判は見る影がないようで、人物関係、話の展開をwikiで補完しながら追っていくアニメという感じです。それでも説教タイムとかラブコメシーンとかは大好きですけど。




ということで、以上が冬アニメ序盤のランキングと寸評でした。今のところ、繰り返して見ているアニメがないので、通常と比べるとアニメを全く見ていない気がしてしまいます。アカデミー賞で『英国王のスピーチ』が話題ということで、イギリス映画か小説(ディケンズとかカズオ・イシグロとか)でも見てようかなというクールです。


放浪息子に関しては、画のクオリティはすごいと思うものの、扱っている主題である「トランスジェンダーと中学生の私・僕」が、どうも自分とはなじみがなくよく分からないなぁという評価です。中学時代からが私であるというくらい、自分の中で中学時代での転換ぶりが非常に大きかったのですが、大きすぎて逆に転換したことくらいしか覚えていません。女の子になりたいと心の底から思った経験もないですし。ここら辺の時期というのは自分の中ですら、よく覚えていないのでどうも追体験・共感という楽しみ方は出来ません。
ただ、「トランスジェンダーと恋愛感情」という筋に関しては、かなり気になります。そもそも、自分というものすら出来ていない(見つけ始めている)時期に起こった恋愛感情は恋愛感情といえるか不明ですが、おそらく、自分とは何かという問いと並行して、トランスジェンダーも恋愛感情もより緊迫した問いになるという仕掛でしょう(初期の二鳥の恋愛感情は高槻さんいいなぁくらいだったのだろうと勝手に思っています)。
過程がどうなるかはともかく最終的に、二鳥と高槻がトランスジェンダーである自分を認めて、それを互認し、性を超えたところで愛し合うというようなエンディングが見えそうです。しかしむしろ、変わりゆく身体によってトランスジェンダーが矯正されるべきものと感じるようになり、恋愛感情の行きつく先として体が求めるものに抗することができなかった結果、二鳥は男として、高槻は女として自分を再構成するという話のほうが遥にセンセーショナルな気はします。Wikipediaを見ていると後者もありそうな展開っぽいですが。
作者はどちらを選択するのか?ひとまずアニメでの結論は何なのか?はものすごく楽しみです。とはいえ、結果を知ったうえでプロットを楽しむタイプのアニメだと思うので終わってから一気見します。


これはゾンビですか?」は、3話目でちょっと食傷気味に。面白いアニメとは思います。「夢喰いメリー」は、作画、三角関係は面白いのだろうけど、積極的に見る気にはならず。両作品ともB評価アニメと紙一重な作品ではあります。OPはタクトとメリーがいいなと思いましたが、今期は3,4年後も話題とされるようなOP・EDはなかったと思います。


木、金深夜にかかる負担が異様に大きいクールですねー。

2010年深夜アニメの感想と、個人的各季MVP、年度代表作の選定

2010年も残り僅かとなり、秋アニメも終わったので2010年深夜アニメ(ノイタミナ除く)を振り返ってみます。深夜アニメ(ノイタミナ除く)としたのは、比較しやすくするためと、四畳半みてないためです。では、2010年冬から。


2010年冬
MVP…『バカとテストと召喚獣
視聴アニメ…『とある科学の超電磁砲』、『はなまる幼稚園』、『ひだまりスケッチ×☆☆☆
備考…ソラヲト、デュラララ、クェイサー、ダンス・ヴァンパイアは2,3話で挫折。


MVPはバカテス。原作が面白そう、大沼心さんが監督ということでかなり期待して見始めました。原作信者からは結構叩かれたようですが、個人的にはわりとずっと楽しめたというのが感想です。OPは相変わらず面白なぁって出来。ちょっとギャグが薄い感じがしたのも事実ですが、2期も引き続き期待してます。
レールガンの2クール中盤のオリジナル展開はおいおいという感じでしたが、最終話付近はしっかりまとめていて、特に最終回の戦闘シーンは繰り返しみるほどのお気に入りシーンとなりました。はなまるはEDやりすぎw、ひだまりは相変わらずといったところ。
デュラララはかなり面白かったと良く聞くので(特に妹から)、3話くらいでやめてしまったのが悔やまれます。バッカーノもみてないんだよなぁ。原田ひとみのブレイクが印象的で、また、悠木碧の時代が到来することが確実に分かったクールでもありました。ヴァンパイア1話をみて、よしこれはきたなと思って安堵したのを思い出します。そして、それ以降、見てないんですけどね。


2010年春
MVP…『WORKING!!
視聴アニメ…『荒川アンダー ザ ブリッジ』、『Angel Beats!』、『会長はメイド様!』、『けいおん!!
備考…迷い猫はちらほら、B型H系は2話まで


「今期のアニメ終わったな」というお決まりの言葉が出せないほどの大作ぞろいなクールでした。この中、MVPは『WORKING!!』。アニメに釣られて原作も買ってしまい、今年は暇あるとずっとWORKING!!読んでます。あのけいおんに匹敵するほどアニメーションがよく出来ていて、原作の消化の仕方も素晴しい。アニメ・原作共に大好きな作品です。
荒川はこのクールでは常時2、3位の出来という印象で、普通に面白く毎週楽しみでした。ABは最終回について思うところがありますが、毎回、次週への期待にわくわくしたアニメでもありました。碓井さんに関しては、やっぱ碓井さん。けど、さくら目当てでみてました。けいおんに関しては後述。
DVD・BDの売上もおかしいことになっているし、すごすぎるクールとしか言いようがない2010年春。おおふりを見ていないのがかなり悔やまれるところです。そして、四畳半。この中、迷い猫は僕らに最強電波ソングを与えてくれました。分析すれば、監督ごとの違いとか相当面白いんだろうけど…ね。ルール違反ですけど、ゆとりちゃんはよかったです。


2010年夏
MVP…『ストライクウィッチーズ2
視聴アニメ…『あそびにいくヨ!』、『オオカミさんと七人の仲間たち』、『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』、『世紀末オカルト学院』、『セキレイ〜Pure Engagement〜』、『みつどもえ
備考…役員共は1話まで、アマガミはぽつぽつと。絢辻さん、最終話は見た。


意外とよくみていた2010夏アニメ。春との差だけに身構えて多めに手を出した結果、切るほどでもなくて継続視聴していたという印象です。この中、MVPはダントツでスト魔女2。そもそも、このブログを作りたくなった原因でもあります(ストライクウィッチーズの魅力を図を用いて説明してみる - アニメだもの)。語れる世界観とキャラ、作画、スタッフと、やっぱ10年戦えるようなアニメはすごいです。そして、あんなに繰り返して見てるのに、最終話は放映時に2回見たっきり。やっぱ心の傷はいえていないなぁ。自分なりに消化したつもりなんですけどね。502に期待、そして、佐伯さんのスバルアニメにも期待ダナ(・×・)。
オオカミさんは結構いいアニメだっただけになぜ空気化したかはやはり検証必要だと思います。そういうエントリを頭の中では書いてたのですが、もう忘れてしまいました。HODは大作になりえただけに原作のストックって重要だなと。オカルトは、JK、やっぱJK。けど、こずえ目当てでみてました。セキレイは1期からなぜか好きなのでやっぱ楽しめました。みつどもえは大好き。個人的には、次女の明坂聡美さんが急上昇(大復活)したのが印象的でした。マネージャーって重要なのかなと思います。工藤さん面白すぎ。
見逃してしまったアニメというのは特にないクールでした。春に悔やむことが多かった裏返しでしょう。伝勇伝は実はかなりの良作らしくチェックしないといけない気はします。


2010年秋
MVP…『探偵オペラ ミルキィホームズ
視聴アニメ…『荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『侵略!イカ娘』、『そらのおとしものf』、『それでも町は廻っている』、『とある魔術の禁書目録Ⅱ』
備考…もっとtoloveるおとめ妖怪ざくろ神のみぞ知るセカイえむえむっ!は1話見た。


2010年秋については以前のエントリで紹介したため、割愛。一言、言うと、ミルキィのおかげでこのブログを続ける気になりました。ダークホースは侮れない。それ町7話は最高。




ということで、ようやく、2010年の年度代表作の発表です。
2010年度代表作は、『けいおん!!
美人投票的なところがあるかもしれませんが、やっぱり凄いアニメでした。ものすごく丁寧に作られ(1話なんて映画かと思った)、しっかり3年間の残り1年間を描ききった(受験期が薄いけど)点は本当に素晴しく、スタッフに頭が下がります。梓と唯の関係がかなり強調されて、澪が少し割りを喰った格好になった印象でしたが、そこらへんはやや仕方がないってことでスルー。それより、純ちゃん株が連週ストップ高で窓開けました。
ま、正直、毎週ものすごく面白かったというわけでもないし、1期の楽曲の良さにはかなわなかったし、卒業回(実質最終回)で梓が泣くシーンはあんまり盛り上がらなくて、どうしよう?と思った記憶はあります。わりと惰性でみていて、とてもじゃないですが春単体ではWORKING!!に、夏単体ではスト魔女2に敵いません。
でも、何よりも重要なのは、卒業回が終わって、「あ、俺、1期と2期含めてこの1年弱なにやってたんだろう?」との思いに投げ込まれたことでした。けいおんのキャラクターが1期、2期と3年間にきちんと向き合ってきて、涙と笑いの中で卒業をきちんと迎えたこと(必死とまでは言えず、ベストを尽くしてきたというものではないにしても)。そういうものを見せられた時に、こういう風に成れるように現実を生きていかなければいけない、こうしたことを一つ一つ積み重ねた人生を送りたい、明日からがんばろう、という気持ちになれる、なれたことこそ、この作品が凄かったところだと強く思います。帰るべき日常に良き心のお手本として在ること、それがアニメだったり、映像作品だったり文芸作品が大切な理由の一つだと思うのです。
没入させてくれる作品というのも大好きですが、離してくれる作品というのも貴重です。そうした見方を(とりあえず私には)見せてくれた『けいおん!!』という作品を2010年代表に推したいと思います!!(各季MVPから選ばないというやや邪道な選出となってしまいました)


アニメの見方は人それぞれで、付き合い方も人それぞれ。良い出会いをもたらしてくれる作品が来年度も多くあるように願うばかりです。ま、作品の出来=DVD・BDの売上という風潮、AB、俺妹でみられた過剰宣伝による扇動等に完全に浸らされている身としては、どの口がほざくんだよと叩かれても言い返せませんが。

個人的、2010年秋アニメのランキングと寸評

海月姫が終わってませんが、2010年秋アニメのランキングと感想を書きます。
タクト、とあるは来季もあるので除外し、寸評については2011年冬アニメ序盤ランキングの時に書きます。


今期アニメの個人的ランキングは↓。プロフィールに書いてあるように通して見るイコール好きなので、B以上は好きです。


アニメだものが選ぶ2010年秋アニメランキング(海月姫は初版では除外、俺妹はTVでは完結ってことで)


SS ミルキィホームズ
<<布教の壁>>
S  それでも町は廻っている(2011/4/7追記:今となってはA位だと思う)<<来週が心待ちでウキウキする壁>>
A  荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ 侵略!イカ娘 そらのおとしものf パンティ&ストッキング
<<睡眠時間を削っても見たい壁>> 
B  俺の妹がこんなに可愛いわけがない
<<楽しめるが消化してる感がある壁>>
評価不能の内、1話見たアニメ…もっとtoloveるおとめ妖怪ざくろ神のみぞ知るセカイえむえむっ!


結局、2、3話までを見ていたアニメの中で脱落したアニメは一つもなく、ずっと楽しめてました。


<<寸評>>
探偵オペラ ミルキィホームズ…このブログ、ミルキィの記事しか書いていないです。まぁ、はまりにはまりました。素晴しい脚本、そして作画も楽しめました。小衣ちゃん、会長、シャロ、クズがお気に入りですが、登場人物みんなキャラ立ってたのがすごいです。多分、6話を10回くらい見ていて、1、2、3、7、9話を4、5回くらいみてるはず。4話から一気に認知度(ファンの異常さも含めての)に火がついたという感じでのネット界隈の盛り上がりも印象的でした。


それでも町は廻っている…7話がお気に入りで、人に薦める回という意味では今期のベストといっていいところ。OPEDともによく、終始良質さをコンスタントに続けたのはすごかったです。ただ、見たことあるシャフト演出が多いのが…。いい意味でも悪い意味でもずっと安定していました(悪い所ほぼ皆無だけど)。


荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ」…1期に引き続き楽しめました。最終話も感動。リクと☆が相変わらず面白く、ステラ巨大化にはどうしても笑ってしまいました。地下室に閉じこめられた話は、あーそうなるわーと好きな回です。原作買おうか悩みますが、それならばいっそヤングガンガン定期購読したほうがよさそうな気も。


侵略!イカ娘…面白かったです。常時丁寧に作ってあったところも驚かされた点です。1話で触手ものすごく動くなー、だけど次話からは背景化するだろうと思っていたら、基本そんなことありませんでした。特に9、10話はひいきなく、ギャグアニメとして面白かったです。Sにしてもいいところですが、期待値をわざと低くし続けて見ていたのもあるのでAということで。


そらのおとしものf…元S→A。シリアスと笑いの融合が素晴しく、スタッフが常時本気なのが本当に素晴しかったです。ただ、1期にあった突き抜けた変態行動が少なかったのがちょっと残念でした。1話OPとか智樹のぞきシステムとかはやっぱ最高なんですけどね。


パンティ&ストッキング…なんかとんでもないものを見たというのが正直な感想。本気ガイナは半端なさすぎるし、かといって実験色が強すぎるし。今石さんないしガイナックスの第二世代ともいうべき人たちが、ガイナックスらしさを承継するための儀式としてこのアニメがあったのだと個人的には思ってます。デスラン…。


俺の妹がこんなに可愛いわけがない…妹にいらいらしつつ黒猫でみていました。メルルとか良かったし、あやせも面白かったので楽しんでみてました。




ということで、以上が秋アニメのランキングと寸評でした。結構みたなーという印象です。ただ、ミルキィにほとんどリソースを取られていたのも事実なクールでした。継続視聴してないアニメで寸評があるものとしては、「アマガミ」の絢辻さん回、スト子回は最高、「神知る」は機会があったら一気に全部見たいといったところです。


ということで、明日は今年のアニメの個人的各季MVP、年度代表作を書きます。

PSP『探偵オペラ ミルキィホームズ』の感想

以前の記事で煽っといて買っていないという落ちもひどいので、ちゃんと買ってちゃんと楽しんだよという報告。
やりながら、感想をメモっていたので、そのタイムラインも記事として上げました。リンクは下記。


感想
大体1プレイ8時間くらいで、スキップしまくってやり残したことをやるともう3、4時間かかるかなという感じ。amazon等に素晴しい感想があるのであまり系統だって書かないけど、まず、会長の人格が違くて、ネロ株上がりっぱなしで、小衣ちゃんが自称天才の域を全く脱せていないのにびっくりした。
会長は猫かぶったままなんだけど、始めのミルキィホームズの会長へのびびりっぷりはいったい何なんだろうか。ネロは、優秀な探偵かつ会話の起点でありメインの中のメインといっていい活躍っぷり。そして、小衣ちゃんの小物さはかなりひどい。小物ってよりも単にうるさいガキと捕らえられてもおかしくないレベル。北の国に行っていない田中邦衛と匹敵するな。
他には、シャロだけはじめの方の声が違う*1。平乃の株も急騰ってところ。


キャラに関してはこれくらいで、ゲームシステムとしては、疑問点の選択が難しい、重要なファクターは楽(失敗は2回のみだった)、犯人を追うアニメーションは必見で素晴しいけど、見とれているとコマンド入力が遅れる。ってところ。ま、詰まる要素は皆無です。
ストーリーは、これでもしかしてエンディングかな?と思っただけに最後らへんは結構熱く楽しめました。


総評としては、完全にアニメみてる人向けのキャラゲってところ。お布施ゲーではあると思うが、普段全然ゲームしない身にとってはあんまり分岐もなく、難しい要素もないので、これくらいでありがたい。
アニメとの接続もかなりあって、小林先生の存在があったからアニメ版もあったんだなぁとか、アニメ1話って相当調子に乗ってたんだなとかよく分かった。後、シャロのトイズについての自信のなさはゲーム内では解決されず、アニメでやはり補完したっぽい。
ということで次作に期待です!


!お役立ち情報!
探偵オペラ ミルキィホームズ攻略サイトミトシィ PSP『探偵オペラ ミルキィホームズ』攻略
このサイトで2〜4話が条件分岐だったり、ギャラリーのストーリー選択から最終話(六話)の選択時に誰をパートナーにするか選べることを学びました。有用なサイト。


PSPミルキィホームズの実況タイムライン
PSPミルキィホームズの実況タイムライン1/5 - アニメだもの
PSPミルキィホームズの実況タイムライン2/5 - アニメだもの
PSPミルキィホームズの実況タイムライン3/5 - アニメだもの
PSPミルキィホームズの実況タイムライン4/5 - アニメだもの
PSPミルキィホームズの実況タイムライン5/5 - アニメだもの
PSPミルキィホームズの実況タイムラインsupplement - アニメだもの

*1:時系列2〜4話は順番が選択肢によって入れ替わるらしく、タイムラインでは『呪われし魔剣』から変わったと思い込んでるけど収録の時系列はわかりません。けど、呪われし魔剣の声、演技はイイ(・∀・)!!。

PSPミルキィホームズの実況タイムライン1/5

Twitterでやるとある一人の方に迷惑なのでコツコツとPSPやりながらはてなで実況書き込んでました。
完全に既プレイ者向け、ネタバレしまくりな記事ですが、一人くらい興味がある人がいれば幸いです。
初見プレイ(事前情報なし無ロード)でのタイムラインです。大体8時間ほどかかりました。
決定的なネタばれは防いだつもりですが、もし不都合な点があったら連絡お願いします。


一話 結成、ミルキィホームズ


シャロ声違う?コーデリアさん誰だよwネロは意外と変わってない。エリーはめんどくさい子?

シャロ、落ちた!!!!

意外とアニメの造形どおりなような。シャロはところどころ声違う。他は同じ。

コーデリアさん、バックドロップwwwwwwwwwww

舘さんだれよ。ちょい黒幕っぽい

ネロがむしろ4人をまとめているという構図。コーデリアさんは年上の貫禄やっぱないw
コーデリアさん自分に貫禄ないこといっちゃったwww

捜査にはディテクティブライセンスが必要とのこと、警察が来たらだめらしい。
ただし、怪盗事件には特事捜査権限を行使して介入可能

コーデリアさん、小林に色目つかいすぎだろ・・・

犯人を追うアニメーション結構いいね。推理パートは小林さん無双。小林さん調子付くと兄貴肌にw

ええええええええええええ。アンリエットさんww

これもしかして、小林さんずっと会長=アルセーヌ、気づかないのかw

会長、声全然ちげええええええええええええええええ。俺が嘘っていいたいわ。
アニメ版会長声こそ最強なのに…。仕草もなんかぶってるし↓↓

ミルキィホームズはそんなに優秀な方じゃないらしかったです。元々仲いいらしい。
ネロが言うには、出来の悪い人間同士が集まってるらしいです。

会長が学院では最高位らしいです。

ミルキィホームズの純粋さ→アニメ第一話の腐りっぷりなのか・・・

写真とるイベントきたwwwww爆破されたのとは違うかな。ここら辺になるとシャロの声が安定

能登

G4つか、こころちゃんきたあああああああああ。神津?

小衣ちゃん安定wちょい忠実な犬ぽくなってるけど。ますます田中邦衛っぽくなってる。IQ設定はでない

小衣さっそくシャロ以外に嫌われてるw

捜査成功と謎のポイント獲得

PSPミルキィホームズの実況タイムライン2/5

2話 アダムの涙(2〜4話は1話の選択肢によって順番が違う。私はこの順番になりました)


能登wwwwwwww20ちょい顔が知的にwけど、やっぱおかしいw

1回ごとOP出るのね。良曲すなぁ。相当きいたんだけど飛ばせない

ネロいないと進まないチームになってる

くわえるならカニカマw

こころちゃん、神津好きなのかw安定した小物つか、保護者なのね周りはw

G4全員聞いて、シャロ、ネロ好感度上げ、コーデリアさん上がらず、エリーは1回ミスったのでなし。

20のトイズようやくわかった。ってかセリフなげえよw

気もち、きになるなぁ

ネロ、実質上主人公でいい活躍っぷりw

エリー。。。とっても。。。使えないです。。。

食い意地張るのは安定wwww

このムービー、1話ごとのEDなのね