ABE48のその後―スターアニメーター発掘企画合格者の今―

昔々といっても5年前のこと。こんな熱い企画(下記)がありました。

明日のスターアニメーターは君だッッ! 夢のアニメーターオーディション企画
今回、アニメーター業界のさらなる奮起を願い、アニメーター発掘プロジェクトとしてその名も【ABE_48】(AhoBoyEntertainment_48)を企画いたしました。未来のスターアニメーターを目指す方々は奮ってご応募ください。


募集要項 
原画志望の動画マン、絵に自信があってアニメーターを目指したい人、あるいはなる機会を逃してしまった方が対象です。まだ原画を描いた事がない方、あるいはそのキャリアが無いに等しい方に限らせていただきます。出身は問いません。高校生、専門学校生、大学生、会社員、動画マン、無職、ニートでも誰でもOKです。(外国の方でも可です。ただし最低限日本語でコミュニケーションがとれる方)

http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1205293513/



この企画の合格者は、語り継がれる作画回となった絶対可憐チルドレン第37話「強敵来襲! ブラック・ファントム」(2008年12月)の、原画参加を許されることになったのですが、本稿は5年経ってこのABE48メンバーがどうなったかの適当な追跡・検証記事です。


さて、ABE48にはどのようなレベルのアニメーター志望者が集まったのでしょうか?
実のところ、公式の募集ページは既に閉鎖となってしまい魚拓に残った情報しかありません(ぶっちゃけ十分ですが)。
その魚拓がこちら(問題があったら即削除します)
ここでは合格者6人とその作品が見ることが出来ます。総評にあるように気合いの入った作品、動きの勢いがあり、やりたいことがはっきりしているという作品群で、個人的にも日本人アニメーターの層は厚いのだなぁと感心した覚えがあります。


ということで、ここからはその後の合格者6人を追跡。スターアニメーター発掘企画は5年後の時点でどのような評価を下せるのでしょうか


合格者たち(敬称略。並び順に特に意味はありません)


小嶋慶祐
いわゆるデスランがプロの道へ歩み出したのがこの企画でした。16,17歳の時(2007年)にニコニコに投稿されたエアーマンが倒せない OPアニメ風の作者と言えば分かる人は分かるのかもしれません。2010年ごろ、HP削除、pixiv退会等消息を絶ったように見えた時期もありましたが、作画@wikiによると、現在マッドハウス在籍、織田信奈の野望で初の作画監督等、なかなかの経歴を辿っているかと思います。専スレで弄っていた作スレのお兄ちゃんたちもいなくなりました。


片峰哲也
この方の情報はここまでしかわかりませんでした。1963年生まれ、つまり40代半ばで、しかもこの課題動画制作は大学時代の自主制作いらい20年ぶり、おまけに本職はサラリーマン(http://fukaz55.main.jp/zettai/bbs/anime/20090104_150420.htmより)とのことです。出身を問わない企画らしい合格者であり、在野にも人材はいるのだなぁという証でもありました。


犬マル(細川智悟
自主制作「ダッポンダーV」の作者と言えばこれまた分かる人は分かるかもしれない作者(昔はニコニコにもあったのですが消えました)。この動画目にして以降、割と追っかけていたのですが、ABE48に見事合格。その後は自主制作動画の制作だけでなくダンボール戦機など徐々に名前を見るようになって嬉しい限りです(咲を見たきっかけが犬マル氏のHPだっただけに止まっており残念ですが)。


toy
この方については全く不明。正確に言えば頑張れば特定できると思うのですがやっていません。情報持っている方いれば教えてください。


吉邉尚希
ジョジョ二部OPディレクターと言えば、それだけで飛躍ぶりがわかるというもの(http://cgworld.jp/feature/making/jojo-anime-2.html)。神風動画所属ということで今後の主戦場は深夜アニメ以外のゲーム・音楽PV・CM等となる可能性もありますが、野心的な会社の中で揉まれていくことで(あるいは引っ張っていくことで)さらなる活躍が期待できそうです。


砂川貴哉
咲の原画担当したようです。とはいえ、作スレのあるレスによるとむろみさんのキーアニメーター・作画監督(2話、7話。1話は小嶋慶祐)である砂川貴哉さんは別人らしく?これも情報求ムです(http://matomeru2ch.com/log/2ch-asaloon/1369117946/%E4%BD%9C%E7%94%BB%E3%82%92%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%AC3184.htmlより。作オタでないので判定とかできないです。個人的には別人とは思えませんが。Toheart2で動画担当している砂川貴哉さんが応募し合格、ミルキィの原画なども担当し、むろみさんで作画監督まで行ったのかと勝手に類推します)




総括
仰々しい題名の割には、6名中2名についてその後が分からない、1名は同姓同名の別人がいる可能性があるという結果となりましたが、ともかく、スターアニメーター発掘企画は、絶チル以降も少なくとも6名中4名が別作品で原画を担当、5年後の時点で作画監督、OPディレクター等を生み出しているなど、比較対象はありませんが、人材発掘としては成功したといってよいと思います。


さて、次にこのような検証記事を書くとしたら、リトルウィッチアカデミア等を生み出したアニメミライ事業の成否なのかもしれませんが、それはお役所に任せることにしましょう。今回の記事は、2008年に池畠博史を中心に民間から起こった若手育成事業の成功を伝える記事でした。もっとも、2回目が行われなったのは前述のアニメミライ事業によるものなのかそうでないのか検証する必要があるでしょう。

2011年夏クールから約2年経って、深夜アニメ・若手声優業界・界隈が変わったこと

いい加減、一過性に終わったミューレのスキャンダルをトップにしているのもどうかと思うので更新。ブログの更新途絶えてから1年と9か月が経ちました。僕の飽き性は変わらないとして、深夜アニメ・若手声優業界・界隈はこの期間で何が変わったのか(と僕が勝手に思うか)の書きちらしです。


【深夜アニメについて】
基本、この1年9か月では何か大きな変化があったようには思えませんでした。
1年半で個人的に面白かったと思う作品(2011年秋以降。ギルクラ、working2期放映以降)は猫物語(黒)、ガールズパンツァー、ラブライブTari Tari氷菓、ソード・アート・オンライン、みなみけただいま、はたらく魔王様、彗星のガルガンティア進撃の巨人、レールガン2期ってなところですが、


ぶった切れば、猫黒、レールガンは続編、ガルパンは咲とスト魔女で見た、TTは相変わらずのご当地+PA氷菓は面白いけど京アニ、ただいまは1期だった、魔王様は細田直人応援補正、ガルガンティアは未来少年虚淵ってなところ。ラブライブアイマスとAKBってだけでは切れない新しさがあったと思いますが、ヤマカンの新作Wake Up, Girls!が二番煎じというより食傷気味のコンテンツに見えるあたり、やはり主には2000年後半のアイドル商法をアニメメインで行ったことが新しく感じる理由かと思われます(初期ラブライバーには怒られそうですが)。SAOはA-1にもようやく売上的な意味で代表的な作品が!ってなところですが、後半だれましたし、進撃の巨人は大人気原作あってこそという感想を抱きます(デスノートと違う所はアニメの制作進行にも注目がいっているところでしょうか)。


わずかに2013年春クールの「惡の華」がロトスコープを用いて新風をもたらしたかと思いますが、あまり爪痕を残さずに終わりそうです。ということで、ガンダムUCが相変わらず面白いように、全体として見ても1年半たっても深夜アニメは相変わらずであったように思います。オリジナルアニメは増えましたが、相変わらず、多くの作品で主人公達は中高校生で、部活系か学園sfか日常系が好まれ、女性キャラクターはでかい目の巨乳かロリ体系でした。


深夜アニメの映画化の流れはさらに加速したように思えます(データはありませんが)。映画化がドル箱であるという認識がはっきりなされたのは2010年ごろだと思いますが、ドル箱であり続けたまま映画化が続いているかと思います(一方でこの1年9か月で生み出された作品の映画化はあまり聞きませんが)




【若手声優業界について】
男性声優についてはよく分からないので梶君抜けたねくらいしか感想がわきませんが、女性声優については2011年夏の若手がちょい古く見えるように、新しい世代が加わった感じです。
これを以て新陳代謝が激しくなったかと言えるかというと微妙で、涼宮ハルヒの憂鬱(2006年春)で新しく出てきた平野綾(これまた語弊がありますが)が、らき☆すた(2007年春)では若干年上感が出、けいおん!(2009年春)では過去の人感出てしまったのをみると1年半もすれば勢力図は簡単に塗り替わるのだろうと思います。誰が沈み、誰が出てきたか書くのはともかくとして、悠木碧早見沙織辺りが21歳にして深夜アニメ界で貫録すら出ているのはすごいなの一言。以前は大学を出て2,3年の24,25歳がトップ若手女性声優の旬という感じでしたが、今は大学在学中の20前後くらいが旬みたいな時代になった気がします(沢城みゆき世代、坂本真綾はどうなのだと反論許すと思いますが)。養成所ビジネスとの兼ね合いもあるかと思うので、若年化傾向が今後とも続くかは微妙かと思いますが、花澤香菜さんに落ち着いちゃった感出てるのはもうなんというか。


大きく変わった所と言えば、オリコンTOP10内に声優・キャラソンがいることが常態化した事でしょうか。かんなぎ(2008年秋)OPである戸松遥motto☆派手にね!オリコン10位をとりTOP10に食い込んだことが珍しがられた時代は今や昔という感じです。反論許してばっかりで申し訳なく、この指摘も林原めぐみTWO-MIX堀江由衣椎名へきる勢から殺されかねない気もしますが、売上はともかく声優関連CDはTOP10内に入りにくいという認識があった時代は過ぎたのかと思います。




ということで、個人的に2011年秋から2013年夏の深夜アニメ・若手声優業界・界隈を振り返ると、
深夜アニメの中身みたいなものはあまり変わらず、担い手の一部である若手声優に関しては男性声優では一部の変化が、女性声優では新世代が台頭してきたというような感想を抱きます。


作画についてはよく分からないので、ワゴンの神様ってなんで更新ストップしたの?ぐらいに留めておきます。エヴァQについては触れなければいけないと思うので触れておくと、俺たちの庵野秀明が戻ってきた!(いい意味でも悪い意味でも)てなところです。後、吉野弘幸脚本のアニメは期待しない。

僕ら手製のアイドルというアイドル女性声優文化の明確な終焉について―最近の女性声優のスキャンダルについて思うこと―

2011年10月7日という日は第4次?声優ブームにとって明確な区切りの日となっただろう。


週刊ミュージックレイン Web版と名付けられたサイトが、10月6日夜に戸松遥に関する熱愛疑惑記事をアップロードし、この明確な不法行為であろう隠し撮り行為、異様なまで緻密な取材についてネット上に激震が走る中、つい先ほど、豊崎愛生に関する同棲疑惑記事が同サイトにてアップロードされた。


問題の本質は、多くの「アイドル女性声優」(この用語を厳密に定義することは避ける。ここでは2000年代中後半のアイドル声優ブームが対象。清水愛辺りの時代から)が処女じゃない(血涙)ということではない。アイドル女性声優のスキャンダルが食い物になるほどアイドル女性声優の市場が拡大したことを認めなければいけないこと、以後、スフィア程度に人気が出たアイドル女性声優全てがこの種のリスクにさらされる得るということが問題の本質だ。




今回の問題の怖い点は、流出者の身元がはっきりしないこと、どのような意図がこの流出に込められているのかよく分からないところにあるだろう。ファン・身内の私怨という線も捨てきれないが、スフィア関連の話題に関する限り、ミューレ自体をゆすろうと考えている反社会的集団によるものとも考えられる。こうしたリスクがあることを周知させ、この予防という形でなんらかの妥結、利益を引き出そうという不法集団の意図を読み取ってしまう。


重要なのは、この業界がそうした勢力となんらかの関わりを今後持ってしまうだろうというファンの意識の変化が起こるのではないかという点だろう。


枕投げを行い、アイドル女性声優は社長とやってんだろだとか、誰これの女性声優の所持品と他男性声優の所持品が同じだから付き合っているのに違いないというちびっこネット探偵の時代は終わった。


アイドル女性声優文化にあった、マイノリティであるという自己規定であるがゆえの女性声優を見守り続けているんだ感、そんな彼女らがマイノリティであるのに武道館を埋めてしまうことに彼女らと一緒になって戸惑ってみせ、かつそれを最高に盛り上げようとしてしまう一体感。高度成長の時代に似ているであろう、マイノリティであったものがマジョリティ(それがネット上であったとしても)になるであろう転換期に立たされているのだ感、そして僕らはその当事者なのだという高揚感に酔いしれていた時代は今日今までで終わったのかもしれない。




今日確定したのは、繰り返しになるように「アイドル女性声優」というものが、真実の追求という名を騙った人権侵害の不法行為を誘発するほどに、スキャンダルの対象として価値をもつことになったということであり、これを防止するためになんらかの手打ちがあるのかもしれないと邪推が働くということである。結局のところ、いわゆる芸能界と同じではないかという疑惑が確信へと変わる日になったということである。


枕なんてやったって声優業界自体金ないんだから意味ないよー。という意見は全くもってその通りだと思うが、昨日までは枕さえなければ声優業界はピュアであるというイメージを騙れたのではないだろうか?しかし、今日からは違う。枕もありうるし、反社会的な集団からも狙われうるし、まぁ、芸能界と同じダーティさなのだ(もちろん、これは主観的であって、実際には金はなさそうなんだからダーティさも大したことはない)。


類推ゲームのようなちびっこ探偵業ではなく、直接的な暴力行為によって「真実」とやらが見せつけられるのだ。つまり、アイドル女性声優は手塩にかけて育てようとも、人気が閾値を超えた瞬間、金目当ての強行な不法行為によって、清純なアイドル像が破壊されるのはもはや覚悟しなければならないのだ。




平野綾に御三家という実態から離れた理想像を押し付けていた時代などはぬるかった。
http://anond.hatelabo.jp/20110918011129 たまに匿名で書いてます)
もはや、アイドル女性声優なのだから我々をだます義務はありますよねとなどとは言っていられない。本人が騙そうと懸命に努力したところで、男関係が存在したならばそれは暴かれるのだ。


全くもって、地下アイドル的ものに引き寄せられる層、ある地下アイドルと一緒になって成長し、ま、地下アイドルなので人気が出たといっても大衆認知はたかが知れていて、パパラッチを引き寄せることはなく、実際には誰か付き合っている人はいるんだろう(というより、いてほしい)けど、それは出さないでほしいという地下アイドル穏健派層、実は最大派閥であろう層にとって、今回のミューレ騒動は大事件となっただろう(僕はそこまで声優ファンでも、地下アイドルファンでもないので実際はよく分かりませんが。多分こういう層はこうじゃないのかなと思い、そして、それにシンパシィを感じるからこの記事を書いているのだと思います)。


もはや、選択の時が迫っているのだろう。唾棄するべき人種と思っていた処女厨かつそれを女性声優に押し付けようとする狂ったエゴイスト集団に身を投じるというのも手なのかもしれない。あるいは、日本に常にあったアイドルファンと同じく、スキャンダルはいつかでるもの、芸能人と自分は明確に違うという線引きをわきまえた王道スタイルに転じるのも手だろう。


しかし、地下アイドル的ものに引き寄せられる層にとってこのどちらも選択はできないはずだと思う。となると、声優は好きでもアイドル的なことは大々的に行ってほしくない立場をとるとか、あるいは違う地下アイドル要素を持つものに転向する他ないのかもしれない。




どのような選択をおこなうにしても、今日という日はこういえるだろう。
僕らが作り上げてきた地下アイドル的な要素をアイドル声優文化というものは、ついに地上に出てしまった。僕らはそれを2,3年前から知っていた(個人的には、ニュー速VIPブログが再開し出した時からなんとなく感じてた)。しかし、この2,3年間とはこうした文化を総決算する黄金期(御三家とか)でもあり、僕らは作り出してきた文化が広まることに満足を感じていた。


であるけども、ついに今日、全てが終わってしまった。
僕らが目一杯応援する結果、ファンの思いあまりなどというものでなく、
無機質で、どす黒い暴力が応援する対象に降りかかるのだ。
僕らはそれに耐えられるのだろうか。






追記:まさかのニュー速VIPブログ管理人の主張とだだ被りってことで(http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52497250.html)、ちょいびびった。2分こちらの方が早かったなw彼が恋愛童貞的な相手のことを完全に分かったつもりになり、コミュニケーションを取ろうともせず、ただ盲目的な自分の愛を語る感じは、意図的にやってるのか、真性なのか気になるところ。ま、ともあれ僕ら(初代や無数の声優ファン)は僕らの文化を破壊する物をおびき出すくらいまでに、大切で閉鎖的で小さな世界を僕らの狂信性により拡大させすぎてしまった。

個人的、2011年夏アニメの序盤ランキングと寸評

毎期恒例の2011年夏アニメの序盤までの個人的ランキングと寸評を書きます。B以上は通して見てみたいと思っています(通して見る=好き)。


アニメだものが選ぶ2011年春アニメ序盤ランキング


S  花咲くいろは TIGER & BUNNY
<<布教の壁>>
A  輪るピングドラム STEINS;GATE うたのプリンスさまっマジLOVE1000% 日常 The IDOLM@STER
<<睡眠時間を削っても見たい壁>> 
B  ゆるゆり
<<惰性で見るかも?の壁>>
評価不能の内、見たアニメ…バカとテストと召喚獣にっ!(第2回まで)


<<寸評>>
花咲くいろは」、「TIGER & BUNNY」、「STEINS;GATE…については、個人的、2011年春アニメのランキングと寸評 - アニメだものと同じ。花いろは結名回、若旦那回を各2話ずつ消費しなくても良かった気もしますが、ラストへ盛り上がってきたかなという感じです。TBは後半の展開にやられました。人に自信を持っておすすめできるアニメとして上手くまとめ上げてほしいです。シュタゲ展開すげぇ。そして積みゲー。そもそもリアルタイム視聴できない毎日。


輪るピングドラム…翻弄されっぱなしなアニメですね。例えてみるなら、往年の名ピッチャーの復帰試合ってことで、さすがにめった打ちにするわけにはいかねえよな、昔ファンだったしなんて思って様子見に打席に入ったら、いきなり190kmの直球投げられるわ、信じがたいほど曲がる変化球がばんばんやってくるわで、これ野球と違うスポーツだろw打てる訳ねえよwって感じです。バンダイチャンネルウテナ見直そうかな。その前に小説読まないとだけど。


「うたのプリンスさまっマジLOVE1000%」…ぴぎゃあああああああなだけなアニメかと思いきや、主題歌PV(1話OP)がニコニコで巨大ブームとなったニコボーグ枠アニメ。かくいう私もニコニコで火曜日に見ています。徐々に乙女アニメ的になり、ネタ要素がそこまでないまま、コメントの盛り上がりでなんとか強引にブームが続いている感じになってきていますが、空から宮野、ダム決壊ソング、退学予定者続出の展開はやっぱり卑怯です。


「日常」…1クール目は8話位で挫折してしまったのですが、2クール目のOPを確認するためだけに再視聴したら再びはまりました。面白いし凄いアニメですね。キャラではまいちゃんと安中さんが特にお気に入りで、あの鬼畜さとええええは癖になりそうです。とはいえ、売上ネタでは格好の餌食となったようで、売り上げ面での京アニ神話崩壊の序曲(ムント除く)となってしまったんでしょうか。次作に期待ですね。


THE IDOLM@STER…動き方がかなりWORKING!!っぽいので、WORKING!!信者からすると、来季WORKING'!!に不安を感じてしまうほどの出来です。ま、スタッフがもろに被っているということはなさそうですから、本来の目的の錦織敦史さんの初監督ぶりを楽しみに見ています。個人的には1話が最高で、これはとんでもないの来たなってと感想を抱いたのですが、あんま評価よくないですね。キャラ全員を出そうとして焦点が絞りきれなくなっている等の批判もありますが、錦織敦史監督の今後を感じさせる作りになっているとは思います。初仕事としては条件きつすぎだよなぁ。ちなみにアイマスそのものは昔、永井先生のをちらっと見たのと、ロボアニメを1,2話見たくらいでよく分かりません。


ゆるゆり…夏開始アニメ見てなさすぎだろと思い、主人公の不遇っぷりがひどいアニメがあると聞いて興味を持ち、見始めました。あっかりーんかわいそうすぎるw副会長、戦場ヶ原さん結構意識しているんかな?動きがそれっぽい、まさかのみもりんってな感じでだらだら見てます。ただ、百合描写は飛ばしてるので3,4話を5分くらいで見終えてしまいました。あかり姉の登場に期待ですね。意識して見ているわけではありませんが、太田雅彦監督好きなのかもしれないです。





ということで、以上が夏アニメ序盤のランキングと寸評でした。基本、継続(花いろ、TB、シュタゲ、日常)+まわピンってところですね。今年は、毎期毎期とんでもないアニメが現れて本当にびっくりします。我々を楽しませ続けてくれるアニメ関係者の方の努力には本当脱帽するばかりです。ところで、昨年、Angel Beats、俺妹で行われたアニプレ的過剰宣伝マーケティングはもう役目を終えたっぽいですね。勿論、目先を変えることさえできれば通用しそうですが。ヒットの法則みたいなものはあるようでない、ないようである、時刻々と状況に合せる柔軟さが必要であるそんなことを感じました。基本的には、コピペ感想ブログもみんなが面白がっているから取り上げるわけで。


以上でした。馬鹿テス2期はさすが大沼心さんってところ。

個人的、2011年春アニメのランキングと寸評

2011年春アニメの個人的ランキングと寸評を書きます。大作揃いとなると自然と見るアニメが決まってきてしまいますね。と書くと、聞こえはいいですが、単に今クールはリアルが非常に忙しく、あんまりアニメを見れませんでした。今回のランキング・寸評では、2クールものも1クール終えた段階でのランキング・寸評してしまいます。ちなみに通して見たアニメは基本好きです。


アニメだものが選ぶ2011年春アニメランキング


S  花咲くいろは あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
<<布教の壁>>
A  TIGER & BUNNY STEINS;GATE
<<睡眠時間を削っても見たい壁>> 
B  よんでますよ、アザゼルさん
<<惰性で見るかも?の壁>>
評価不能の内、部分的に見たアニメ…C、AチャンネルDOG DAYS電波女と青春男(1話のみ)、まりあ†ほりっく あらいぶ(〜6話位まで)、日常(〜9話位まで)




<<寸評>>
花咲くいろは…期待していた朝ドラのアニメへの移植という冒険的試みは特になされなかったようで、3話の亀甲縛りには目が点になり、なんか色々マリーマリーしちゃっていますが、1週間これが楽しみで生活しています。メイン、サブ含めて魅力的なキャラクター達のみで構成され、常時丁寧なアニメーションが繰り広げられる。本当、接待してもらっているような気分になれるアニメですね。あんまり、先の展開を考察するタイプではないのですが、この作品は先の展開、次話の展開を常々予想しながら気合を入れて見ています。ま、花いろブログと化しているこのブログで、これが筆頭にこないと嘘かと。


あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない…1話を見たときには、過去引きずりすぎな設定、じんたんにあまり共感を覚えられないということで、ネットの狂騒をやや冷やかに見ていました。しかし、これが青春群像劇となり、げきあつさんが現れ、安城の必死さと可愛さ、鶴子の切なさ等を見出すようになると、もう名作は名作でしかないだろと。上述の3キャラが好きなことから僕は後半の方が楽しめていました。鶴子が安城に嫉妬していたという最終話には、マリーそこまでやるか(´・ω・`)とは思いましたが、ともかくマリー長井監督田中さんお見事。月刊アニメスタイル買おう買おうとして買わなかった奴が何を言うという突っ込みはやめてください。心に来ます。


TIGER & BUNNY…王道中の王道アニメ。まぎれもなく傑作な作品にSをつけないのはどうかしてると思いますが、ちょっと視聴者を安心させすぎてるかなと感じてしまってもいます。まぁ、こうなるでしょという展開の連続、バニーの行動が基本的にいつも変わらないのはちょっと食傷気味にも思えますね。後、戦闘、3Dが素晴らしく、ストーリーも完璧であるがゆえに、キャラ絵と違う顔を見ると、ちょっとしょんぼりします。素晴らしいアニメはすべてに素晴らしくあってほしいという我儘は視聴者の横暴であることは分かっているのですが。とはいえ、このまま順調に、後世に語り継がれるアニメの座を確保してほしいですね。やっぱ、今期はタイバニなのかなと思います。


STEINS;GATE…30分食い入るようにこのアニメ見ています。ちょDメール影響力すごすぎだろw牧瀬紅莉栖のジト目が最強すぎるwおかりん基地外杉(゚⊿゚)→いい奴だお( ^ω^)って、まゆしぃいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!11111、なアニメ。やばいやばい、今後どうなるんだよ!ってことで、恐らくゲーム購入なのかなこれ。原作厨の暴れっぷりにはほんと気が滅入るぜ…とは思うものの、決定的なネタバレは食らっていないので、その団結力の高さには感心します。俺も、原作厨にまwwwぜwwwてwwwwww⊂二二二( ^ω^)二⊃⊂二二二( ^ω^)二⊃⊂二二二( ^ω^)二⊃⊂二二二( ^ω^)二⊃⊂二二二( ^ω^)二⊃


=======================⊂二二二( ^ω^)二⊃


            ⊂二( ^ω^)二二二⊃=======================


「よんでますよ、アザゼルさん。」…基本、小野坂劇場ということで面白いです。とはいえ、序盤はかなり笑いましたが、だんだん慣れていき、惰性になっていくのも事実で。ヤングにはもっときわどいことを言ってもらいたいものです。




ということで、以上が2011年春アニメのランキングと寸評でした。やっぱ、全然見てないですね。けど、花いろに関しては最低3回は見ています。S評価をつけた2作品とも岡田麿里さんがシリーズ構成ということで、天下とってんなぁという感想を抱きます。
さて、マリー的作品が受けいられる土壌となっているのは、アニメ視聴層の多様化・高齢化、細かい動き、美しい背景を常時書くことが出来るというアニメーション技法の進化が背景にあるのではと思っています。個人的には、更に進んで、大学生、社会人のオリジナル恋愛アニメというものに挑戦があってほしいんですけどね(何かの原作で深夜アニメと陸続きで無いような作品ではなく)。きっと、ある一定層に熱狂的に受けいられるんじゃないでしょうか。そして、その一定層はそうしたアニメを再生産する程度にはいるんじゃないかと思っています。トレンディドラマを手掛けた脚本家がアニメに進出しているというのは(昔からいますけど)、結局、そうした帰結を一つ迎えるのでは?と思いだしています。そして、その進化の方向性がある限り、古き良きトレンディドラマを見て育った僕としては、深夜アニメの将来に希望を感じずにはいられません。ぶっちゃけて言えば、ttでは、まだ人に紹介するのには恥ずかしいのです。




視聴継続を辞めたアニメについてコメントがあるものとしては、「日常」…2クール見るのは大変そうかなと思い、やめました。結構、面白いかったですし、多分忙しくなかったら見続けていたと思います。まりあ†ほりっく あらいぶ…久々に紙芝居を見ました。期待していただけにちょっと切ない気持ちになりました。


それくらいです。ということで、本数は少ないながらも春アニメはかなり楽しめました。2011年夏アニメにも期待です!

花咲くいろは12話を見終えて。恐らく前半部の総括

※糞うざい文体にご注意ください


世の中、Tiger & Bunnyとかあの花とか物凄い名作があるようだけど、あれだね、花咲くいろはは神作。
12話「じゃあな。」100回見たわ。見てないけど。ともかくそれくらい、まじぱねえわ。


とりあえず、
みんちうわあああああああああああああああああああ・゚・(つД`)・゚・




そして、


板前ガンガレ超ガンガレ!!!!
孝ちゃんドンマイ
御花ちゃんかわいすぎるよ緒花ちゃん


ってところ。ついでに、巴さん良キャラすぎて能登ストップ高、なこちいい子すぎて泣いた、BBA正体みせるのはええだろw、次郎丸さん輝き杉、若旦那糞すぎてワロタ(いい人なんだろうけど)、蓮さん脚本の都合上おもちゃになりすぎw、コンサルはてめえコンサル業馬鹿にしすぎだろ(氏)ってところ。眼鏡はどっちでもいい、結名はあとで書く。


いやぁ、1話見たときは苦難を乗り越えて輝いていく話になるかと思いきや、3話のドタバタ劇で??、ポル産扱いされて絶望、4話で忠誠心取り戻すものの、8話以降のまさかのマリー節発動で五角関係まで持ち込まれた時には、想定の範囲内とか強がれねえよ、孝ちゃん緒花ルート確定させろよ、まじマリー、ホビロンだと思ってたけど、


徹さんガンガレ超ガンガレ( ゚∀゚)彡!!!!


もういいや、孝ちゃん緒花ルートなんて、熟れた関係もいいとこ。つかそんな王道いいや。板前の恋の荒々しさ、不器用さ、欠落を埋める存在として緒花を求めている自己承認要求と結びついた幼くもあり、けれども、全くもって恋するには必要十分条件な感情、猪突猛進さには必要な恋の原動力。そんな徹さんが本当に愛おしい。


何あの真剣さ、何あの不器用さ。
あれが本当に人を好きになった人の状態だと俺は思うよ。いや、正確には好きになってしまって、それを自分で自分の反応として試して、確認している状態が12話か。抑えられないんだろうな板前は。もう歳の差がどうとか、設定がどうとか言っていた俺が恥ずかしい。


そして、その板前の真剣さが自分に向けられなかったみんちの切なさが本当に心に来る。みんちもまた真剣に不器用に徹さんを好きになってしまったのだからもう号泣もの。御花ちゃんもまた、この二人の思いにこたえられなきゃホビロンどころじゃない(振ってもいいと思うけど、ちゃんと向き合ってほしい)。


孝ちゃんとの関係は、ある意味仕方ないところ。どんなに両想いでも、あそこまですれ違っていてお互い成長し続けていたら、ああなるしかないと思う。こっから持ち直すのは不可能かな。ともあれ、緒花が徹さんを振って仕事一筋になるというのは分かるが、よりを戻すのは不自然な気がするね。徹さんは引き続きもっとガサツに自分の気持ちを緒花に伝えていってほしい。孝ちゃんはスマートすぎたつか、性格というより緒花といた時間が長すぎたんだろう。逆に板前のガサツさは初期だからともとれる。とはいえ、孝ちゃんは最後の最後で決定的な動きが出来なかった。無理やり緒花を引きずり出せなかった。御花も同様。これは本当に重要。


みんちは本当にかわいそうだけど、みんちの可愛さも引き立ってくるんだろうなぁ。御花がある程度打算的に見えてしまうほど、あり得ないほど純真。この展開に、なこちがどう対応するのかも楽しみ。御花が徹さんと付き合ったら面白いし、付き合わなくても緒花の感情としては説明がつくよね。なにこの展開。マリーまじですごいわ。まぁ、次は高校生じゃないもっと上の世代でやってほしいですけど。






さて、後半部についてだけど(一応、次回13話までが前半部で14話(水着回)からが後半部?)、後半はぼんぼり祭り、経営危機、恋愛消化が行われつつも、結名が目立ってくるのかなとすっかり戸松遥に対する忠誠心が戻った俺が言ってみる。


12話で確定したのは、緒花が外(東京)から来た人から、内(石川)の人になったってところ。みんち、なこちはずっと内の人なので、緒花と対照を描けるキャラが結名になるんじゃないかと予想している。実際、設定として、結名は内から外に出たがっている。つまり、外→内になった緒花と、内→外になろうとしている結名を描くことで、境遇は似ているけども違う旅立ちを高校卒業以降しようとする青春群像劇を描こうとしているのではないだろうか。御花も結局、外に出て行っちゃう場合、孝ちゃんENDは残ってる気もするが。となると、まだまだ分からないか。。。


ともあれ、マリー的恋愛展開をやってしまったことで、劇中に活気が出る分、作品がどんどんぼんやりしてきている気はする。働くこと、親子関係、高校生活、サブキャラの消化だけで2クール十分作れたはずの作品が、恋愛描写ですでに4話近く消化され、さらにそれが後半部も続くだろうから、作品の主題とは何なのかあいまいな作品となってしまう可能性は高いと思う。


それでも、男の純真さをこんなにちゃんと書いてくれたマリーは本当に素晴らしいと思う。徹さんは孝ちゃんよりはるかに不器用だと思うね。少なくとも緒花の前では不器用になってしまう。そんな彼を緒花は受け入れられるんだろうか。成長した緒花ちゃんなら自分の気持ちにも板前の気持ちにもみんちの気持ちにも向き合えるのかもしれない。そして、みんちの切なさが本当にやばい。けど、板前は四の五の言わず、突き進んでほしいね。
好きになってしまったなら仕方ないじゃないか。